COLUMN


NO.2 悪徳リフォーム詐欺事件に思う
[ 2005.8.15 ]
ここのところ、悪徳リフォーム業者による
詐欺事件が連日のように報道されています。
こういう事件のほとんどが
高齢者の方や認知症の方たちをねらう、
悪質極まりないものです。

<参考>毎日新聞 リフォーム詐欺 特集
http:// www.mainichi-msn.co.jp/ shakai/ jiken/ reformsagi/

手口としては「無理やり」と「見えない(わかりづらい)ところ」
というのが共通しているようで、
頼まれもしないのに点検などと称して「無理やり」家に入っていき
一般の人では「見えない、わかりづらいところ」に
重大な欠陥、問題があるとして
工事契約をさせてお金をとる、というものです。
これはもう押し込み詐欺としか言えないようなもので、
本当にひどい話ですが、こういう事件が何千、何万というくらいに
起きてしまっているというのにも驚かされます。

こういうことが続くと、危惧されるのが
【リフォーム】という言葉のイメージの低下です。
リフォームということばに「うさん臭い」という
イメージが定着してしまうのではないかと恐れています。

本来、リフォームやリニューアルという言葉は、
“あるものが元々もっている価値を再び実現する”という
思いのこもった、いいことば、なのです。

住宅のリフォームを例にとると、
長い間使い慣れてきた空間をより良い形に変えることで、
日常の行動が変わり、感じ方が変わり、日々が新鮮になり、
その家の持つ価値が形を変えて再び現れる…
というものだと思います。

これは、住宅に限らず、
古い建物を今の時代に合った価値ある形で活用していこうとする
「リニューアル」や「コンバージョン」といった
建築の一つの流れにも通ずるものです。
これらは、既存の空間に新しい操作を加える事で、
その空間がポテンシャルとして持っていた価値を
再び引出します。
こういう仕事はおもしろいし、やる意義もあります。

だからこそ積極的に取り組んできている私たちにとって
今回の一連の事件は本当に残念ですし、迷惑きわまりないことです。

しかし、ただ迷惑だと言っていても仕方ありません。

リフォームやリニューアルなどの【リ】のつく産業が
しっかりした社会的な位置づけを確立できるように、
これからも、仕事に関わる一人一人が
この仕事の意義や意味、おもしろさをきちんと理解して、
一つ一つ、いい仕事をしていく中で、多くの人に信頼され、
努力していくことが大切なのだと、この事件に改めて思いました。



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